夢中になれる趣味を見つけて人生を楽しもう

木版画


木版画とは木の板に図柄を彫刻して溝を作り凹凸をつけて、そこに色を塗り紙に転写する事を言います。
パソコンやプリンターなどが、まだ普及していない時代に、年賀状を作る時に木版画を作ったことがあるという人もきっと多いのではないでしょうか。

この木版画は作品を作り上げるのにとても手間がかかります。
しかし、パソコンで画像をプリントアウトすれば、凝ったデザインのハガキが簡単に作れてしまう現代だからこそ、木版画で作り上げた独特の風合いの作品と言うのがより際立ちます。

この木版画の作品を仕上げるには、まず木の板に描く物のデザインの下書きをします。
下絵がスケッチブックなどに描いてある場合は、写し紙などを利用して木の板に下絵を描きます。下絵を描いたら彫刻刀で彫っていきデザインを浮き上がらせていきます。
この彫刻刀で彫る作業が、この木版画作りのメインとなる部分で、様々な道具を使って丁寧に仕上げていきます。
板にデザインを彫る作業が終わったら、今度はその板を使って紙に転写していきます。
紙に転写する色が単色の場合ならば、転写の作業は1回でいいのですが、複数の色を使用するときは何回にも分けて転写します。

このように木版画の作品を完成させるにはとても手間がかかり、上手な作品を作るにはそれなりの技術も必要になります。
ですから、これから木版画を始めようという人は、本を読んだり教室に通ったりして必要な知識を身に付ける事が必要です。
特に不器用で上手に彫る自身が無いという人は、教室で基礎からしっかり学んだほうがいいでしょう。

絵と言うのは一度描いたらそれで終わりですが、木版画の場合は紙に転写する事で、1度作った物から何度でも作品を作り上げる事ができます。
絵とはまた違う独特の風合いのある作品を作って楽しみたいという人は、この木版画を始めてみてはどうでしょうか。
趣味を楽しむために大切な事

趣味は自分が興味があって本当にやりたいと思っている事にしましょう。
自分が得意なジャンルなら上達も早いので楽しいですが、上達するという事だけが趣味の目的ではありません。
いちばん大事なのは、そのことが好きで没頭できるかどうかです。

だから、手先が不器用な人が手芸などの手先を使った趣味をやってもいいし、音楽が苦手という人が楽器をやってもいいと思います。
これから、何か趣味を持とうと思っている人は、自分の得意不得意にとらわれず本当にやりたい事は何かをよく考えてみましょう。