夢中になれる趣味を見つけて人生を楽しもう

篠笛


篠笛とは篠竹と呼ばれる一般的なものよりも細めの竹に穴を開けた木管楽器のの事です、また、「竹笛」と呼ばれる事もよくあります。
この篠笛は竹の割れ止めに藤を巻いて漆を塗る以外はこれといった装飾や加工がほとんど無いので、天然の素材の風合いを活かしたとってもシンプルな楽器といえます。
その歴史はとても古く、いつ頃からこの楽器が日本に広まったのか断定できていませんが大和時代からあったのではないかと言われています。

この篠笛には六つの孔の物と七つの孔の物がありますが、一般的に良く使われているのは七孔の物の方になります。
篠笛の拭き方は、横向きに持って歌口の部分を下唇の下に当てて、息を吹きかけて音を出します。
この吹き方は、フルートなどに代表される横笛と同じです。

テレビで時代劇などを観ていると、この篠笛を吹いているシーンというのはけっこう見かけるし、現代ではお祭りなどでよく演奏されています。
篠笛の音色は、そのシンプルな楽器構成そのままといった感じで、とっても素朴な音色を奏でます。
その素朴な音色がとっても和風な感じで、どことなく懐かしさを感じさせてくれます。

この篠笛を自分で演奏して楽しみたいという人は、教室や生涯学習センター、カルチャーセンターなどで行われている講座などに通って学ぶといいでしょう。
楽譜が読めないと演奏することが出来ないと思っている人もいるかもしれませんが、楽器というのは音符に読みかたをつけたり、抑える指を図で表したタブ譜と呼ばれる物を利用すれば、楽譜が読めなくてもまったく問題はありません。

篠笛はその他の楽器に比べて始めるにあたって、揃えなければならない道具もそんなに無いので、手軽に始める事が出来ます。
また篠笛という楽器はとってもシンプルな構造なので、ちょっとした道具と技術があれば自分で製作する事も可能です。
ですから、演奏するだけでなく自分で楽器を製作するという楽しみ方もできます。

日本の伝統的な楽器に興味があるという人は、この篠笛を始めてみてはどうでしょうか。

趣味を楽しむために大切な事

趣味は自分が興味があって本当にやりたいと思っている事にしましょう。
自分が得意なジャンルなら上達も早いので楽しいですが、上達するという事だけが趣味の目的ではありません。
いちばん大事なのは、そのことが好きで没頭できるかどうかです。

だから、手先が不器用な人が手芸などの手先を使った趣味をやってもいいし、音楽が苦手という人が楽器をやってもいいと思います。
これから、何か趣味を持とうと思っている人は、自分の得意不得意にとらわれず本当にやりたい事は何かをよく考えてみましょう。