能面とは狂言に使われるお面のことです。
この能面というと、目とまゆ毛の離れた、なんとも言えない無表情な女性の顔のお面を思い浮かべる人が多いと思いますが、その他にも男の人やお爺さん、鬼など様々な種類があります。
この能面には、笑うとか悲しむ、怒るといった表情は無く、きわめて無表情に作り上げられています。
ですから「能面」という言葉は表情がないという事の比喩として用いられることがよくあります。
狂言という舞台で使用するのですから、その話の中で怒っている場面もあれば笑っている場面、悲しんでいる場面など、様々なシーンがあります。それらの様々な感情を表すシーンを1つのお面で表現する為に能面はあえて、とことん無表情な作りになっています。
そして微妙な顔の傾け方で感情を表す表情を作る事が出来るように作られているのです。
この能面の無表情で独特な雰囲気は見ているだけで神秘的な感じで、その姿は日本の伝統文化を感じさせてくれます。
この、能面のなんとも言えない神秘的なデザインが好きという人は全国にたくさんいて、狂言に使用する物ではなく飾る為の能面もたくさん販売されています。
それらを飾って楽しむのもいいのですが、もっと深く能面の魅力に触れたいという人は自分で作ってみるというのもいいと思います。
作ってみたいけど何から始めたらいいのか分からないという人は、能面の作り方を教えてくれる教室があるので通ってみるといいでしょう。
教室では作るのに必要な技術や知識を基本からしっかりと教えてくれるので、今までそういった物作りなんてまったくした事が無いという人もきっと作れるようになると思います。
日本の伝統文化に興味があるという人は、この能面作りにチャレンジしてみてはどうでしょうか。